- 大宮
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おおみや【大宮】(1)埼玉県南東部の市。 近世, 中山道の宿場町として発展。 明治以後は鉄道交通の要所。 県の商工業の中心。 武蔵国一の宮氷川神社がある。(2)茨城県北部, 那珂郡の町。 葉タバコほか農業が盛ん。(3)三重県中部, 度会(ワタライ)郡の町。 伊勢神宮の別宮滝原宮があり, 古くは神宮領。(4)京都府北部, 中(ナカ)郡の町。 丹後半島の基部で, 丹後縮緬(チリメン)の産地。IIおおみや【大宮】(1)皇居・神宮・神社の敬称。
「~の内まで聞こゆ網引(アビキ)すと網子(アゴ)ととのふる海人(アマ)の呼び声/万葉238」
(2)〔「おお」は「わか」に対して年長者をさす〕(ア)太皇太后, または皇太后の敬称。「此~へ御艶書あり/平家 1」(イ)皇子・皇女の母にあたる人の敬称。 「~の御饌(オモノ), 例の沈の折敷に/栄花(初花)」
(3)臣籍に降嫁した皇女で母になった人の敬称。「~(=葵上ノ母。 桐壺帝ノ妹)なども, よろしからず思しなりたれば/源氏(末摘花)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.